最終更新:2025/10/20
結論(最初に)
マイナンバーカードの電子証明書(JPKI)を使う前に、動作環境の準備と暗証番号の確認を済ませます。スマホならマイナポータルAP、PCならICカードリーダー+JPKI利用者ソフトを入れ、ログイン等が正常にできるかをその場で動作確認します。
カード交付時に暗証番号は設定済みでも、端末側の準備が未完だと使えません。まずは下の「事前準備」から。
事前準備(チェックリスト)
- カードの電子証明書が有効(期限切れ/未搭載ではない)。有効期限の見方/期限切れの対処
- 暗証番号を把握(4桁×2種、署名用6〜16桁)。不明なら当日の推測入力は避ける。暗証番号を忘れた/ロックした時
- スマホ:NFCをON/マイナポータルAPを最新版に。
- PC:ICカードリーダーを用意/JPKI利用者ソフトをインストール。
- ブラウザは標準ブラウザ(iPhoneはSafari、AndroidはChrome、PCはEdge/Chrome等)。
暗証番号と用途(早見)
| 名称 | 桁数 | 主な用途 | ロック |
|---|---|---|---|
| 利用者証明用 | 数字4桁 | マイナポータルのログイン/コンビニ交付 | 3回誤入力でロック |
| 券面事項入力補助 | 数字4桁 | 窓口端末の読み取り補助など | 3回 |
| 署名用 | 英数字6〜16桁 | オンライン申請の電子署名・同意 | 5回 |
4桁の2種は同じ番号にしている方が多いですが別でも問題ありません。
スマホでの初期設定(iPhone/Android)
- 標準ブラウザで マイナポータル を開き、ログインを選択。
- 案内に従いマイナポータルAPへ切り替え。
- カードをスマホのNFCアンテナ位置に密着 → 4桁(利用者証明用)を入力。
- ログインできれば初期設定完了。以降はスマホだけで多くの手続きが可能になります。
PCでの初期設定(ICカードリーダー)
- ICカードリーダーのドライバをインストール → 正常認識を確認。
- JPKI利用者ソフトをインストールし、PCを再起動。
- ブラウザ(Edge/Chrome等)で マイナポータル を開きログイン。
- カードをリーダーにセットし、4桁(利用者証明用)を入力 → ログインできればOK。
電子申請等で署名用(6〜16桁)を求められる場合があります。番号が曖昧な時は当日の推測入力は避け、窓口で初期化→再設定が安全です。
つまずきやすい所(先にここを確認)
- アプリ/ソフト未導入:スマホはマイナポータルAP、PCはJPKI利用者ソフトの導入・更新。
- NFC/リーダーの不調:ケース・金属プレートを外し、カードのIC面を密着。PCはUSB差し直し/別ポート。
- 暗証番号ロック:4桁は3回、署名用は5回でロック。窓口で初期化→再設定。
- 電子証明書の期限切れ/未搭載:窓口で更新・搭載が必要。
- ブラウザ不一致:iPhoneはSafari、AndroidはChrome、PCはEdge/Chromeを推奨。
- メンテナンス/集中:時間帯を変えて再試行。
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よくある質問
- 「初期設定」とは何を指しますか?
- 端末側の準備(アプリ/ソフト導入)と、カードの暗証番号・証明書の状態を確認し、実際にログイン等ができる状態にすることを指します。
- カード交付時に暗証番号は設定済みです。何をすれば良い?
- 端末側の準備を終え、ログイン等が成功するか動作確認を行えば完了です。
- 署名用暗証番号は必ず必要?
- 電子申請・署名を伴う手続きで使用します。ログインやコンビニ交付は4桁(利用者証明用)が中心です。
- スマホとPC、どちらを使うべき?
- 日常のログインや確認はスマホが手軽です。電子申請で署名が必要な場面や読取が不安定な場合はPCも有効です。
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※本記事は一般向けの概要です。対応OS・ブラウザ・アプリ/ソフトの仕様は変更される場合があります。最新の情報は必ず公式ページでご確認ください。



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